うつ病の正しい知識を知ろう|疾患者との接し方が分かってくる

家庭でみせる症状の意味

男性

治療に専念できるように

うつ病と診断されたあと、本人の表情や気持ちの変化などに家族が気づくことがあります。この場合、どのような接し方をしたらいいのかを知っておく必要があります。たとえば、幼い子供と夫がいる妻がうつ病を発症した場合、泣いていることが多く、涙もろい妻に夫は困惑してしまうことも多いです。どうのような接し方、声かけをすればいいのか悩んでしまう人もいます。悲しくなりやすく、涙もろくなりやすいのがうつ病の特徴です。しかし、泣くことは一種のストレス発散となり、感情表現のひとつです。そのため、泣くのを止めさせるのではなく、泣けることをほめてあげる接し方をします。また、泣いている理由や泣いているときはどうだったかを聞いてみると、本人は自分を振り返ることができ、見守る家族も安心できます。そして、ぐっすり眠ることができないという理由から、一日中横になっていることもあり、寝すぎではないかと心配になる人も多いです。不眠やからだがだるくなり、やる気が起こらないために一日中横になっていなければならないような症状がうつ病にはあります。夜になると眠れないかもしれないという不安から、さらに不眠を招きます。夜眠れなければ、日中もからだのだるさが取れず、動けない状態になるというわけです。日中は体を休息する意味でも横になる必要があります。見守る家族も、横になっている状態がずっと続くのではなく、うつ病が回復するにしたがって、横になっている時間も短くなっていくことを理解することが大事です。ただし、注意しなければならないのは、横になっている時間が長くなりすぎて、寝たきりの状態になってしまうことです。かといって、本人を無理強いさせるような接し方はよくないので、うつ病が悪くなっているサインと受け取り、早めに医師と相談することが大事になります。さらに子供がいる夫婦で問題になるのが、育児をするエネルギーがない妻と仕事は長く休めない夫という状況です。うつ病になると自分のことだけでも頑張っているという状態にあります。育児にはどうしてもエネルギーがいるので、夫婦だけでなく、育児を手伝ってくれる家族や友人などの協力が欠かせません。しかし、本人は育児ができないので、母親として失格だと考えたり、子供に申し訳ないという気持ちがわきやすいです。自分の健康を取り戻してから再び育児をすることが子供のためになると説明して理解してもらうようにします。加えて、不安にならないように治療に専念できる環境を整えていきます。治療環境の整え方は、ソーシャルワーカーに相談可能です。子供にも年齢や理解力に応じて今の状態を説明し、理解させることで母親への接し方も変わってきます。そのことが、母親の気持ちを楽にすることにつながるので、とても重要です。子供へうつ病に関して説明する場合には、本人や家族、医師とともに語り合うようにします。子供や本人にとってストレスになってしまうようなやり方にならないよう注意が必要です。また、夫としても精神的にまいらないようソーシャルワーカーに相談したり、家族会に参加するなど気持ちを共感できる仲間をみつけることも大事になります。焦らずに妻の理解者として治療を支えていくことが重要です。

To Top